「⼈々が⼼⾝ともに健康で元気に暮らすことができる社会づくりのための事業」に取り組む株式会社ボディワークホールディングス(代表取締役:清⽔秀⽂、住所:東京都中野区)の⼦会社、株式会社リバース東京(代表取締役:川村信久、住所:東京都千代⽥区)が運営する温浴施設「松原天然温泉You,ゆ〜」が、2023年9⽉30⽇をもって閉館することをお知らせいたします。
地下1,500メートルを掘削し湧き出た、鉄分やミネラル豊富な⾚湯を源泉かけ流し式で楽しめる温浴施設は⼤阪では珍しく、1992年4⽉29⽇の開館以来、今⽇まで近隣の⽅々の憩いの場所となってきました。
そんな『松原天然温泉You,ゆ〜』は、沢⼭の⼈に惜しまれつつも、31年の歴史に幕を閉じることとなりました。
松原天然温泉You,ゆ〜について
当施設は、健康ランドブーム真っただ中の1992年、⼤阪府の松原市に開業いたしました。近くにはバッティングセンターや飲⾷店が⽴ち並び、⼀⽇中楽しめる施設として⼦供からお年寄りまで幅広い年代の⽅に親しまれてきました。開店当初は、地域の⽅に無料で⼊浴していただいたり、お得な回数券を配布したところ施設のキャパシティが1,000〜1,500⼈のなか、2,500⼈もの来場者が殺到。館内は⼈で溢れ、⾚い絨毯が敷かれた階段には、休憩所に⼊りきらなかった⼈たちがひしめき合って座り、その光景はまるでひな壇に並ぶひな⼈形を彷彿させるほどだったといいます。
開業から17年後の2009年には、施設の⼤規模なリニューアルに伴い、熱い温泉が苦⼿な⼈でもゆっくりと⾚湯の温泉を楽しめるようにと、低温度の炭酸泉や信楽焼の湯、ねころび湯などを新たに設置しました。また現在、若者中⼼にレトロブームが到来しており、内装の昭和感や、館内着「ムウムウ」の花柄のデザインが新鮮に映り、今でも⽼若男⼥、沢⼭の⼈に利⽤されています。
温泉を介した地域住⺠との関わり
「松原天然温泉You,ゆ〜は、⼈の良さがある。開館当初から⼤切にしていることは、温泉を介した⼈と⼈との繋がりです。」と語るのは勤続23年の⼭本美幸⽀配⼈。⾬が降ったら「⾬が⽌むまで、もう少しゆっくりしていったらどうですか」、「気を付けて帰ってくださいね」などスタッフとお客様の間で⾃然と気遣う会話が⽣まれるといいます。また、以前は50センチほどの⼩さな⾚いポストをフロントに設置し、お客様からの声をお⼿紙として直接いただくなどアットホームな関係性が築かれていました。そんな館内全体の暖かな雰囲気が、何度も⾜を運びたくなる理由なのでしょう。
また、⼭本⽀配⼈の「繋がり」を⼤切にする性格は⼈だけにとどまりません。駐⾞場が広い当施設では、ペットとして飼いきれなくなった動物たちが、飼い主に捨てられてしまうことが何度かありました。「保健所に連れていくことは⼼苦しくてどうもできない。」と、彼⼥は捨てられた⽬の不⾃由な⽝を、その後10年間飼い続けたといいます。
そんな彼⼥が⽀配⼈を務める当施設は、世代を超えて愛されてきました。開館当初から通い続け従業員よりも施設に詳しいお客様や、当時両親に連れて来てもらっていた男の⼦が、今度は奥さんと⼦供を連れて来てくれることもあり、⼭本⽀配⼈は「勝⼿におばあちゃんになった気持ちで迎えている」とほほ笑みながら話してくれました。
惜しむ声続々
⼈と⼈との繋がりを⼤切にしてきた施設だからこそ、7⽉に閉館の告知をして以降、閉館を惜しむ声は絶えません。閉館までの⽇数を指折り数えては「この⽇はいるの?」と従業員に会うことを楽しみにしている⽅や、「本当にいい温泉なのに。」「これから休みの⽇はどこに⾏けばええねん。」と閉館を惜しむ⼈も⼤勢いらっしゃいます。「この松原温泉You,ゆ〜を、皆さんの⼼の中に、⼀つの思い出として残していただけたら嬉しい」というのが従業員みんなの想いです。
⽼舗の温浴施設が次々と閉館となる中、ついに松原天然温泉You,ゆ〜も惜しまれつつも閉館を迎えます。31年間の感謝と共に、施設での時間を最後まで楽しんでいただけることを、従業員⼀同⼼より願っています。
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